6/7(木)、塩原温泉観光マイスター学院の第三回講座がありました。
テーマは「大沼周辺の生き物たち〜両生類からみた大沼の貴重性〜」。
塩原の生き物といえば、講師は君島章男先生。
小学校に通う子供達も、カブト虫の先生として慕っている人物です。
まずは、大沼湿地にどんな生き物がいるのか、ここの自然環境がなぜ貴重なのか、レクチャーを受けます。
ちょっと苦手な分野ですが、100万年前の火山活動によってできた大沼やヨシ沼が、当時の状況を残したままであるということに驚き!
さてバスに乗って遠足気分。
まずはヨシ沼へ。
大きな声で鳴く「エゾハルゼミ」に迎えられました。
今年は気温が低かったので鳴き始めるのが例年より遅かったそうです。
写真は抜け殻。2cmほどで、小さくてビックリ。
もう少しすると、話し声も聞こえないくらいの大合唱になります。
こちらは大沼から歩いてすぐ、赤沼の「クロサンショウウオの卵」です。
正確には卵嚢(らんのう)、卵の袋ですね。
木の上に泡に包まれた卵を産むモリアオガエルの卵塊もいくつか見えました。
サンショウウオやイモリ、カエルなど絶滅の危機に瀕している両生類が、ここ塩原ではたくさん生息しています。
水の細流、積み上がった石、山と、たくさんの条件が揃わなければ生息地にはなりえない。
章男先生はそう力説していました。
ヨシ沼の木道そばに、塩原中学校の生徒が植えたというミズナラの木がありました。今もその活動をしているのか伺うと、ここ数年やっていないが、小中一貫校になった折に何かしようと話をしている所とのこと。
私はちょうど小学校の役員をしていて、一貫校の開設に向けての準備に少し携わっています。
この地で育つ子供達にはぜひぜひ伝えていきたいことです。
…と思っていたら、このマイスターの講座のジュニア版の打ち合わせがはじまっているのだそうです。
塩原の自然の貴重性、生き物の多様性、多種にわたる温泉、そしてそれらがある故に文豪に、皇室に愛されてきたのだということが、中学生の授業の一環として行われるなんて、なんてすばらしい!!
今回は、実は宿題となっている事前学習問題をやらずに出席してしまったので、次回は今のうちにちゃんとやります(笑)
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